埼玉県鳩山町と嵐山町の境にある笛吹峠から少し嵐山町側に下った将軍沢は、1352年(鎌倉時代より後の南北朝の時代)にいわゆる武蔵野合戦で新田義貞の子義宗が足利尊氏に対して最後の決戦の前に陣を張ったと言われる土地です。(参考: 嵐山町web博物誌「第2章:城と合戦- 第3節:時代を分けた二つの合戦」)
旧鎌倉街道(上道)の笛吹峠から雑木林の中を下り、麓の集落まで歩いてみました。
笛吹峠についた時間が遅くなってしまったため、すでにあたりは薄暗くなり始めていました。冬の日の入りに急かされるように雑木林の山道を嵐山町側に下ります。この山道は地元のお寺や神社をつなぐ巡礼路のように思われます。
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途中に分岐がありその先は沢に降りられるようになっていました。そちらに進んでみました。
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暖かい季節にはおそらく草が茂っているのでしょうが、冬枯れの今は落ち葉に覆われた広場状になっていました。こちらが将軍沢の上流部になるのでしょうか。
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沢沿いのため、ところどころぬかるみに足を取られます。水の流れ口か何かの動物の住処なのか穴が空いていましたがこれ以上近づくのは断念しました。
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再び元来たところに戻って山道を下っていくと、小さな流れと流れの出会いに出ました。この辺りは平地になっていて、田んぼや農道も見えました。日がすっかり傾き、最後の秋の名残を燃え立たせます。
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見惚れているうちに太陽はすっかり林の中へ。冬の寒さが身に染みてきました。
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太陽が隠れる寸前、行く秋の最後の姿が見えるような夕暮れでした。
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集落のあるところに出てきました。静かな人の気配がしていました。このあたりにかつて新田氏の軍勢は陣を張ったのでしょうか。
今日のお供のカメラ
カメラ: Canon EOSKISSX10
レンズ: Canon EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM, Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
久しぶりの望遠ズームを使った「切り取る」撮影が楽しかったです。夕暮れ時にも関わらず35mm判換算88- 400mmの望遠ズームで手持ち撮影ができるなんて、写真に目覚めた中・高校生時代には考えられないことですね。