「近くの細道」と言いながら、移動距離は長いし、近くではないんじゃないんですか、というツッコミが入りそうな今回の撮影。
オートバイで目的地を定めずにふらっと走ってくるのは、昔でいえば馬に乗ってあたりをぐるっと見回ってくるのとほぼ同じでオートバイのことは古くは「アイアンホース」と表現されたこともあったということに免じて(?)今回もお付き合いください。
市街地の密度が若干まばらになってくる坂戸市付近。交通量はまだまだ多いので運転に気は抜けませんが主要道のわきの道に入ると交通量も減って景色を見る余裕も出てきます。なぜここに緑の塊があり、道はトンネルのように潜り抜けているのだろうかと思いつつ進みます。
◆
道の脇には枯れ草が広がっており、遠くには特徴的な山が姿を見せています。このように遠望がきくのが冬のオートバイ徘徊(?)の良いところ。一日中走り回るとすっかり冷え込んで、特に日没後の走行はひたすら忍の一字となり、「もう行かない」と思ったりするのですが、またしばらくすると寒い時特有の遠望と景色に誘われて懲りずに出かけてしまうのです。
◆
私の乗っているオートバイは125ccの小型自動二輪車なので、大きな幹線道路を延々と走るよりはパワーはないものの軽いという特徴を生かして普通の一般道をちょこちょこ走っていくのが向いています。またそういう所に魅惑の景色が広がっているので、小型自動二輪車は私にとって大切な「撮影機材」でもあります。
◆
冬特有の青空の色が広がります。
◆
市街地と市街地の間が広がり、昔ながらの景色が目につくようになります。気の向くままに走ってきたのですが気がついたら旧鎌倉街道の上にいました。今日は「鎌倉街道」というテーマはお休みして思うままに進路をとります。寒気が忍び込んできたのでしょうか、雲が湧き風が出てきました。
◆
普通の市街地を通り過ぎると、「もしここに自分が住んでいたらどのような人生があるのだろうか」という取り止めのない想像をしてしまいます。
◆
長大な斜面は赤城山の山肌です。活動期にはどれだけ大きな火山だったのだろうかと考えてみますがうまく想像できません。今は静かにそこにあり麓には人の生活がある、そんな時間が流れています。
◆
浅間山は見えず。ロングトレールの起点であり撮影の起点でもあるため、その姿を探してしまいます。またそう思って注意してみると浅間山はかなり広い地域で見ることができる山だということに最近気がつきました。そろそろ今日の潮時ですね。
◆
夕日に急かされるように帰路に着きます。気温がぐんぐん落ちてくる中、くっきりとした富士山のシルエットが浮かび上がっていました。埼玉県は良い富士山をあちこちで遠望することができますね。
申し訳ありません。今回はオートバイで気の向くままに走って撮影したため、公共交通機関ではアクセスしづらいところが多く、公共交通機関の記載はありません。坂戸市、嵐山、深谷市といった埼玉県の市町村ですので地図を見てご自分だけの撮影地を探すヒントとしていただければ幸いです。
※現地は舗装された公道だけではなく自然保護区域内の脆弱な畦道・山道もありますので注意して通行しましょう。また地元の方に迷惑をかけない撮影を心がけましょう。
今日のお供のカメラ
カメラ: Canon EOSKISSX10
レンズ: Canon EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM, Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
撮影しやすく軽量なカメラは、走行そのもので体力を使いがちなオートバイ旅でも重宝します。