鬼の投げた石があるという群馬県藤岡市の鬼石(おにし)町を歩いてみました。
鬼石町は旧鎌倉街道の山ノ道沿いにある街です。次のような伝説があるそうです。
(前略)鬼石町西方の御花鉢山に鬼が住み、里人を困らせていた。弘法大師に折伏されて巨石を投げて逃げ去った。(後略)
「旧鎌倉街道探索の旅I 上道・山ノ道編」(芳賀善次郎著・さきたま出版社)
伝説があるほど古い土地ということ、また初めて訪れる土地ということで、久しぶりにフィルム中判カメラを携えてワクワクしながら歩きました。
着いた頃は陽が傾きかかっていて夕方の気配が漂ってきました。
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鬼が投げた巨石が御神体とされている鬼石神社の鳥居でしょうか。神社はなだらかな坂道を上った先にありました。
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さすが伝説の土地です。普段自分の身の回りにはないような大きな岩が街中にひょいと置いてあります。こんなに大きい岩はどのように運ぶのでしょうか。
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街の中は懐かしい感じの商店街や住宅があります。
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この道の先にはお寺とお墓がありました。この地に生きた人々がすべて眠っているのではないかと思えるくらいの広さが印象的でした。そしてその先の斜面の上には神社があり、桜の木がありましたので春にはまたぜひ訪れてみたいものです。
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今は車道とそこにかかる信号ですが、往時は旧街道筋としてたくさんの人々が歩いたのでしょうね。
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街の外れからは神流川を挟んで旧鎌倉街道沿いの要所の一つであった阿久原牧(鎌倉時代の寛永牧場)のあった斜面を望むことができました。
今日のお供のカメラ
カメラ: Mamiya 645PRO
レンズ: Mamiya Sekor C80mmF1.9N
久しぶりに一脚につけて持ち出したところ、時間が経つにつれて肩に食い込む重さにびっくり。自分の体力が落ちていると言うことなのですが…今後は良い筋トレの道具としても活躍してくれそうです(笑)