冬のある日、鎌倉時代の有力な武士の一族であった女影氏(おなかげし)の本拠地があったとされる埼玉県日高市女影地区をぶらりと歩いてみました。
女影氏の館があったとされる場所は旧鎌倉街道からは少しそれた場所にあります。
農地と農家らしき家が道沿いに続きます。往時はお城の敷地の一部でもあったようです。そのような土地柄なのか、どことなく沿道の様子に風格を感じます。
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起伏はあるものの比較的平らな土地が続きます。今は農地ですが昔は武士が馬に乗って駆け回ったり、竹林の陰で涼をとったりしたのでしょうか。
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最初に旧鎌倉街道からそれた場所に女影氏の館はあったと述べましたが、近くの鎌倉街道の様子です。坂の上には当時の宿泊施設である女影宿があったそうです。
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再び女影氏の館の周辺を歩いてみましたが、何か目立つものがあるという風ではなく田園風景が続いています。
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当時も農地だったのだろうか、それとも馬が駆け回る牧場のような土地だったのだろうかと想像しながら歩き回りました。
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昔の石塔たちでしょう。あちこちにあったものが役割を終えて一箇所に集められたように見えます。
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館があったとされる場所はこの道路の先の左側だそうです。目立つ目印になるようなものはないので知らないとそのまま通り過ぎてしまいそうです。痕跡の少なさに女影の一族が時の向こう側に去ってからの時間の長さをむしろ実感しました。
今日のお供のカメラ
Rolleicord Ⅳ
今から70年前に作られた、自分よりもこの世にいる時間が長いカメラ。見た目から想像するよりはるかに軽いため、(フルサイズデジタル+レンズに比較しても軽い場合がほとんどです)、持ち歩きが苦になりません。