冬の楢戸沢・森と沢と雪食地形

冬、福島県只見町の雪まつりがにぎやかに行われている中、楢戸沢を訪れました。
雪は積もっていたものの最近の暖冬傾向の影響によるものか、この日は例年に比べると雪が少なく見えました。

福島県只見町/ 楢戸沢付近

歩き出すと小雪がちらつくものの沢の流れははっきりと見えています。

福島県只見町/ 楢戸沢付近

雪の上を進み続けると見慣れた沢の出会いにやってきました。
夏には透明な水が流れていたのですが、雪の中のそれは黒々と見えます。

福島県只見町/ 楢戸沢付近

雪がやんでほんの少し薄日が差してきました。遠くの山の上に人工物が小さく見えているのが何か不思議な感じがします。

福島県只見町/ 楢戸沢付近

絶え間なく斜面に雪が落ちていくために山肌には木がほとんど生育できません。尾根の上の、雪に磨かれずにすむ場所だけに木が生えているという独特の景観がこの地の魅力です。多雪の作用によって作られるこのような地形は「雪食地形」と呼ばれます。

福島県只見町/ 楢戸沢付近

もともと自然が深い土地ですので、森や雪や沢が影響をうけて存在している様子がとても印象的です。

薄日も間もなく途絶えてふたたび雲が覆ってきました。今日の撮影はここまでとしました。

Mamiya 645PRO

今日のお供のカメラ

カメラ: Mamiya 645PRO
レンズ: Mamiya Sekor C45mmF2.8N, Mamiya Sekor ULDC105-210mmF4.5

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写真士Takiguchi Takumi
商業的立ち位置(禄の一部)も抱えつつ、これからもいつまでも写真の世界で自由にさすらい成長していく思いを「士」の一字に込めて「写真士」と名乗っています。実は音楽(クラシックピアノ)の試行錯誤も同じくらい年数が経っています。どちらもこの先ゴールは...見えるのかな?