まだまだ暑さが続いていた頃ですが、時間を作って近くの細道・数時間の旅へ。電車とモノレールを乗り継いで八王子市を走る柚木街道(現在では≒野猿街道と言ったほうが話が通じやすいかもしれません。)沿いをテクテクと歩きました。
八王子市の丘陵地帯、新しい街と自然が残る地帯のコントラスト、という点では中山と似ているところがあります。しかし多摩センターに近いせいかこちらの方が都市化は進んでいる印象です。
この辺りのいくつかの神社や祠が集められて建立されたという天野三社へ。暑い+誰もいないということで蚊の猛攻を受け、はやばやと退散しました。神社から見る市街地、鳥居が異なる世界同士のまるで境界線のようでした。
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農業が中心であったろうかつて名残りと住宅街。
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振り返ればモノレールが見えます。これがあったから短い時間でこの地に立てるのですが…
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農地の隅におそらく旧街道筋においてあったと思われる石塔などが集めておいてあります。柚木街道に限らず旧街道筋ではよく見られる光景です。少し悲しいような、それでも処分するには憚られる存在感の強さゆえの光景と思うべきか、いつもどっちつかずの気分になります。
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現野猿街道の車道の脇にはよく見かける雑草が広がっていました。
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熊野神社には往時の旅人の行き来を見守っていたであろう巨木と旅の安全を祈願したかもしれないお地蔵さんが、時の流れから少し離れて立っていました。
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新規に道路や宅地を作っても必ずしも「新しくならなかった」空間は残ります。効率とは対極の存在にどこかホッとします。
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東中野のバス停付近まで来ると残されている農地が少し増えて緑が多くなってきます。
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住宅地の中に伝統的な建物が存在しているのもこの辺りならではの風景なのでしょうか。
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誰かが植えたであろう花たち。今日もそろそろ切り上げ時が迫ってきました。
今日のお供のカメラ
カメラ: SONY NEX-5N
レンズ: SIGMA Art 30mm F2.8 DN(Eマウント用)
かつてシグマ社のDP2というコンパクトカメラを使っていた時に気に入っていたため、付属のレンズとほぼ同じと噂されたソニー用のこのレンズを手に入れました。生産終了の後だったため中古相場が鰻登りになり玉がなくなり始め、外装の程度が悪かったものを慌てて手に入れたのが思い出です。35mm換算45mmの焦点距離は見たものそのままに通じる感覚が好きで、好んで使っています。