例年に比べてぐっと早く梅雨明けした2022年。いつもならば梅雨のさなかの7月初めに、梅雨明けの好天気を狙って新潟県の守門岳に向かいました。近くにそびえる浅草岳を写真に収められればと思い前夜登山口へクルマを走らせました。
登り始めはものすごい湿気で蒸し暑く、滝のように汗が流れます。上を見ると目論見は見事に外れて、山頂は雲に覆われていました。標高を稼ぐと雲の中。あたり一面に霧が渦巻いていました。
遠くの景色が見えないのは残念ですが、足元に目を転じると足元ならでは光景に気が付きます。
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あと少しで稜線という場所に達すると、不思議と立派な沢が出てきました。
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どうやら稜線直下に立派な雪田があるために夏になっても沢の水は枯れないといったことのようです。夏の登山道はまだ雪の下。
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クルマの中に軽アイゼンを置いてきてしまった判断を後悔しつつ、キックステップで安全に雪田を通過できるルートを探しました。霧が濃くて見通しが悪いために思ったより時間がかかってしまいましたがようやく稜線に通じる道に復帰。
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山頂についても霧が濃い状態は変わらず…。目の前に浅草岳が大きく見えている景色を想像してしばし待機するもののついぞ晴れ間は訪れませんでした。霧の中を下山し始めてしばらくするとようやく雲が動き始め、かつて戊辰戦争の際西軍に追い詰められ只見町に向かった長岡藩藩士の河井継之助が超えたであろう八十里越えが遠望できました。
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1,000メートル級の山ですが夏になっても谷を埋める残雪の多さに冬期の積雪のすごさが伺えます。
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下山し始めてだいぶたってから守門岳が初めて姿を現しました。ようやく梅雨が明けたようです。
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下山翌日の守門岳。すっかり夏の空になりました。
今日のお供のカメラ
カメラ: Canon EOSKISSX10
レンズ: Canon EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM, EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
そこそこ電池の持ちの良い軽いカメラ本体に、軽いレンズ2本セット。登山用のカメラとしてもハンドリングは軽快で大変扱いやすいです。