お酒の紹介

今回はスコッチウイスキーの中でも個性的と言われるアイラ島のウィスキーの一つ、「アイラ・ミスト」を取り上げてみました。
体質的にお酒には強くないのもあって、酔うことは二の次で色々なお酒を味わうのが好きです。お酒の個性を味わうことは作り手の思いを知ることに他ならず、まるで優れた撮り手の想いが感じられる写真を見せてもらうこととどこか相通ずるものを感じます。決してお酒には強くない私が少ないお小遣いをやりくりしてさまよう番外編お酒の世界の旅?その3です。
今回はアイラミストの中でもベーシックな「アイラ・ミスト オリジナル・ピーテッド」というブレンデッドウィスキーになります。売価はフルボトル3,000円オーバーでしたので自分としてはまあまあ清水の舞台に立つ心境でしたが?ずっと気になっていたアイラ島のウィスキーなのでエイや、とダイブしてみました(笑)。
香り: いわゆる正露丸のような、ヨードチンキのような香りがそこはかとなくしています。そこはある意味予想通りだったのですが少しすると結構甘い匂いがしてくるのは予想外でした。
ストレート: アルコールに強くない自分にとっては一、二口が限界ですが、と断り書きをした上で。最初に強めのアルコール感を感じます。直後に弱い正露丸のような香りがしました。ちょっとハードで一本調子といった印象です。
ロック: 若干口当たりが柔らかくなりアルコール感がほとんど感じられなくなりました。アルコール感についてはストレートとは真逆な感じになったのでびっくり。スモーキーで甘い香りもあらわれて、自分にとってはちょっと強めですが個性を感じつつも飲みやすく感じます。調子に乗って飲み続けるとかなり酔っ払ってしまいそうですが(笑)
ハイボール: 最初の口当たりに酸味を感じます。とはいえ強い酸味ではないので爽やかに感じるといたら良いでしょうか。その後ロックと同じようにスモーキーで甘い香りもあらわれて、比較的短めのウッディな余韻が残る、といった感じです。とはいえ飲んでいる間中ドライ基調がバックグラウンドから消えないので食中酒としても食事と合いそうです。
トワイスアップ: かなり口当たりが柔らかくなると同時にアルコール感はだいぶ引っ込み、木の香りが強くなってきました。
トワイスアップ+ロック: トワイスアップに氷を追加してロックにしてみました。氷がない時のウッディな印象は大きくは変わりませんが、若干後味に甘みが感じられるようになりましたがロックほどではありません。
お湯割り: アイラミストのシングルを、熱湯から若干冷ましたお湯ダブルで割ってみました。ストレートでの印象が盛大にパワーアップといった感じです。具体的にはうっと思うくらい正露丸臭がたちあがりこれはこれで強烈。その後甘みが出てきて落ち着くといった印象です。まあ正露丸臭を存分に味わいたいというのでもなければ、あえてお湯割にする必要はないかもしれませんね。
全体の印象
食事に合わせるならばハイボール、食後に飲むのでしたらロックが最高でした。程度の差こそあれ正露丸や海藻のような香りがしてウッディなウィスキーというのがアイラ島地区のウィスキーの特徴と紹介されていますから、その入門編としてのこのブレンデッド・ウィスキーは(値段も含めて)ベターなのだと思います。逆に言えばアイラ島のシングルモルトの世界に分け入っていくと深い沼が存在する実感(笑)を感じさせてくれるウィスキーでした。
アイラ・ミスト オリジナル・ピーテッドについての詳しい情報は輸入元の公式ページへどうぞ。
浮かんでくる写真
こちらのお酒を飲みながら撮影を振り返っていると頭の中に浮かんでくるのはこの写真。

こちらは「飯豊連峰を見に行く車の旅」の記事からの一枚です。寒い景色の中の薄日とこのお酒の後味が自分の中で繋がるのです。
この記事は筆者の個人的感想であり、飲酒を奨励するものではありません。未成年の飲酒は法律により禁止されています。お酒は楽しくほどほどに。